大回り乗車の基礎知識 ~A駅からB駅までを最安運賃で列車に乗りまくる乗り鉄のお遊びです~

JR大回り乗車

あてもなく意味もなく「ただひたすらに鉄道に乗っていたい!」そんな気持ちになっている、鉄オタなあらくま(@sa_arakuma)です。

そんな気持ちを満足させるときにピッタリなのが 大回り乗車 なんです。

乗り鉄を趣味にしている人にはおなじみの大回り乗車について、何回かにわけてお伝えしていこうと思います。

初回の内容は「大回り乗車ってなに?」ということをお伝えしていきますよ!

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大回り乗車ってなに?

通常、A駅からB駅まで「きっぷ」を買って列車で移動するときは、最短経路で移動されることと思います。当然ですが運賃も最短経路で計算されています。(本来、きっぷを買うときに経路を指定してその経路の距離に応じて運賃が計算されることになっているんですよ!)

しかし、大都市圏になるとA駅からB駅へ列車に乗って移動しようと思ったときに複数の経路を選べる場合がありますよね。

このように経路が複数選べるときにA駅からB駅までをあえて大回り(遠回り)して列車に乗車することをいいます。

例えば「新宿駅」からお隣の「代々木駅」へ行きたい場合と、「新宿駅」から「東京駅」へ行きたい場合で説明してみましょう。

大回り乗車の例①:新宿駅から代々木駅への場合

グルグルと環状運転している山手線で新宿駅から隣の代々木駅へ行く場合に、内回りの電車に乗れば1駅1分ほどで到着(赤の矢印)します。

ほとんどの人はこのルートで電車に乗るんじゃないかと。

しかし、大回り乗車ではわざわざ遠回りとなる外回りの電車に約1時間乗って移動(黄色の矢印)するのが大回り乗車になります。

内回りの電車に乗車すればたかだか1分ほどで運賃は140円、しかし外回りの電車に乗って約1時間かけて移動しても運賃は同じ140円で電車で移動できます。

で、代々木駅の改札口を出るときに「どんな経路で来たか」なんて、まず聞かれませんよね。

大回り乗車の例②:新宿駅から東京駅への場合

新宿駅から東京駅へJR線を使って移動する場合には、中央線で移動するのが最短経路(赤の矢印)で運賃は200円になります。

しかし、新宿駅と東京駅には山手線も走っていますよね。しかも山手線は環状運転しているので、内回りの電車(水色の矢印)に乗っても外回りの電車(黄色の矢印)に乗っても新宿駅から東京駅まで中央線より時間はかかるものの移動が可能になってます。

山手線の内回り(水色の矢印)でも外回り(黄色の矢印)の電車でもいいですが、新宿駅から東京駅までの間を山手線で移動したら、これを大回り乗車といいます。

あえて中央線で移動すれば経路も運賃も最短になるんですが、あえて遠回りとなる山手線(内回り・外回り)で移動しても新宿駅から東京駅までの運賃200円は一緒です。

こっちのほうが大回り乗車のイメージがつかみやすいかも。

この場合も東京駅の改札口を出るときに「どんな経路で来たか」なんてことは、代々木駅の場合と同じでまず聞かれることはないですよね。

なんで大回り乗車ができるの?

どうして経路が複数ある場合に、どの経路を使っても最安運賃で移動することができるのかというと、JRの規則の中に「大都市近郊区間」というものがあり「大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例」というものがある からです。

参考 JR東日本:きっぷあれこれ「運賃計算の特例」
参考 JR西日本:JRおでかけネット「大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例」
参考 JR九州:乗車券「運賃計算の特例(大都市近郊区間内のみをご利用の場合の特例)」

参考先の内容はどこも同じなんですが、この特例がどういったものかというと。

簡単に言えば「大都市近郊区間内を普通乗車券と回数乗車券で利用するときは、重複しない一筆書きの経路を選んで乗車するんだったら、最短となる乗車経路で運賃の計算しますよ」ってことです。

この特例を使って、大都市近郊区間内のJR線を乗りまくっていくのが大回り乗車ってわけです。

大回り乗車は「大都市近郊区間」でしかできません。その他の地域では実際の乗車経路に合った乗車券・回数券が必要になります。

大都市近郊区間のご紹介

大回り乗車が可能な「大都市近郊区間」が全国に5ヶ所設定されていますので、ここでご紹介しておきます。

大都市近郊区間になっていない地域では大回り乗車はできませんので、しっかりと覚えておきましょう!

JR会社別にご紹介していきますよ。

JR東日本

JR東日本の管内には「仙台・新潟・東京」と3つの大都市近郊区間が設定されています。

【仙台近郊区間】

著作権者:Yoritsukiさん CC by-sa 4.0 Wikipedia:大回り乗車

新幹線の郡山~一ノ関間と特急列車で奥羽本線の福島~新庄間を利用するときは近郊区間に含まれません。
【新潟近郊区間】


著作権者:Rikimasakiさん CC by-sa 4.0 Wikipedia:大回り乗車

新幹線の長岡~新潟間を利用るときは近郊区間に含まれません。
【東京近郊区間】

新幹線の東京~熱海間、東京~那須塩原間、東京~高崎間を利用する場合は近郊区間に含まれません。

JR西日本

JR西日本の管内には大阪府を中心とした関西圏に広く設定してあります。

【大阪近郊区間】


著作権者:w0746203-1さん Wikipedia:大回り乗車

新幹線の新大阪~西明石間を利用するときは近郊区間に含まれません。

大阪近郊区間では全国5つの「大都市近郊区間」のなかで唯一、新幹線(新大阪~米原間と西明石~相生間)も近郊区間に含まれています。

JR九州

福岡県を走るJR九州の各路線を中心に設定されています。

【福岡近郊区間】


著作権者:masamicさん Wikipedia:大回り乗車

新幹線の小倉~博多間を利用するときは近郊区間に含まれません。

大回り乗車ってホントにやって大丈夫?

大回り乗車を「不正乗車になるんじゃないか?」と心配されるかもしれないですが、一応は「大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例」に則った楽しみ方なので、さほど心配することはないでしょう。

多くの乗り鉄さんたちが大回り乗車をやっていますし、自分の経験(ちょっと古い経験ですが)では、車内ではもちろんのこと、改札口を出るときにも「大回り乗車」したことを告げれば大丈夫でしたから。

とりあえず、わざわざ遠回りして鉄道に乗るってことですから、車内で検札のとき、改札口を出るときにきちんと大回り乗車であることが説明できれば大丈夫。

この大回り乗車というのは「本来、大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例想定していた乗車方法とは違うので、正直、ルール違反じゃないけれどあんまり推奨されるものでもないよね」なんてことを書いてあるサイトもありましたけど、よっぽどのことがなければ心配の必要はないですよ。

あらくま
列車やバスに乗って全国各地を訪れるのが趣味な中年オヤジ。現在は2周目となるJR全線完乗、私鉄と公営鉄道と第三セクター線の初完乗を目指して全国各地を乗り鉄旅をしています。
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